長い間、成人後に点字を使ってみようと
思っても、点字を指で触って読む「触読」が
壁になることも多いと言われていました。
そこで、日本人の体格の向上なども
考慮して開発されたのが、標準サイズより
一回り大きいLサイズ点字です。
標準サイズの点字1点の直径は約1.6ミリ、
Lサイズ点字では1.8ミリと少し大きく、
また、一つ一つの点と点や、1字を表す
マスとマスの間隔が、少し広くなっています。
このわずかの差で、Lサイズ点字はかなり
読みやすくなっています。
人生100年時代。ゆっくりでも点字を
読めるようにしておくと、便利なこともあります。
年齢を重ねて点字を読みにくくなった、
また、リハビリ施設などで点字を習ったが、
読む習慣が身につかなかった、というかた。
一度Lサイズ点字を読んでみませんか?
埼玉点字図書館を運営する社会福祉法人
埼玉県視覚障害者福祉センターは、今年、
埼玉県共同募金会より、公益信託「高橋保藏
視覚障害者福祉基金」のご助成をいただき
ジェイ・ティ・ーアール社の
Lサイズ点字プリンターを整備することが
できました。
サピエ図書館に、点字データが、標準様式
(32マス18行)で登録されている図書は、
Lサイズ点字で印刷できる可能性があります。
関心がおありのかたは、埼玉点字図書館
貸出係までお問い合わせください。
埼玉点字図書館 貸出係
電話 048-652-4824